日野病院本館及び病棟保存修理
大分県指定有形文化財 平成2年3月29日
国指定重要文化財 平成11年12月1日
所在地:大分県由布市湯布院町
所有者:日野副之介
建築年代:(本館・離レ)明治27年(1894) (病棟)明治32年(1899)
構造・規模: (本館)木造2階建 桟瓦葺き屋根 139.5㎡
(離レ)木造平屋建 桟瓦葺き屋根 43.9㎡
(病棟)木造2階建 桟瓦葺き屋根 160.0㎡
修理期間:平成4年10月~平成7年10月
旧日野医院の所在地は由布院盆地の西側の内徳野集落に位置し、日野家は江戸時代から現在まで約200年以上も続く県下でも屈指の医家である。
築後100年の経過による老朽と損傷が著しく、軸組・床・小屋組・土壁の一部を残す半解体修理とした。修復は、本館・病棟・県内でも珍しい温突(オンドル)設備を持つ離レの3棟。半解体修理の方針に基づき、極力解体しないで修理するように努めた。実施にあたっては、綿密な調査に基づいた解体計画に添って施工した。
この他放水銃、避雷針、火災報知設備等を復旧整備した。
「大分県指定有形文化財 日野病院本館及び病棟保存修理工事報告書」より抜粋
竣工
着工前
着工前