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「三和土」

叩き・敲とも書く、日本古来からの土間舗装、床仕上げの一種である。現在でも土間ニワに三和土をと固執される方もいる(確かにコンクリート土間より足触りも柔らかく、適度の除加湿効果もある)。

たたき土:花崗岩・安山岩等の風化した土(出来るだけ現場近くで産出した土が良い)と消石灰または貝灰にニガリ水溶液(塩化マグネシウム)を混練り、木づちで充分に叩き締める。仕上げに金ゴテで磨きあげると艶やかな三和土となる。雨落ちや犬走り等は2~3年もすると緑ゴケが生え、見た目にも瑞々しく優しい。
配合の一例を記すと、半々程度の赤土と山砂:3~5(含水率20~30%)・石灰:1にニガリ水溶液少々を混練り、3~5cm厚さを2~3回に分けて叩き締める。
表面が平滑になり多少水分が滲み出てくるまで叩く。数日後に亀裂が入ることもあるがその時点でまた叩く(子供と同じで愛情をもって叩くと立派な大人になる)。ただし、施工日による温湿度差に応じて多少調合を変えなくてはならない。また、灰土を混入しても良い。

これを『アンバイ』(塩梅・按配)と言う。
塩加減を工夫して叩いてみてください。