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鈴連町下小竹精米製粉用水車保存修理

日田市指定有形文化財 平成4年3月10日
指定解除       平成24年9月27日
所在地:日田市鈴連町1048番地
所有者:下小竹水車組合
建築年代:明治時代
構造・規模:杉皮葺き、叉首構造寄棟造
修理期間:平成18年11月~平成19年3月

藤山町から小鹿田焼の皿山に登る道筋、下小竹地区の河川側の私有地に立地する。そのため水害には弱い立地となっている。
 この水車はカラウス(唐臼)と呼ばれて下小竹集落の11戸(現在は10戸)が共有していた。水車は胸掛け水車(中落し水車)である。
 小屋組・軸部・板壁を残し半解体修理とした。当初は茅葺き屋根であったが、維持管理、寿命を考慮して杉皮葺きとし、間仕切りを縦板ヨロイ貼りの板壁に戻した。

平成24年の九州北部豪雨で被害に遭い、辛うじて杉皮葺屋根が進入口斜路に停まり、この他は跡形もなく消失し、同年9月指定解除となる。

「日田市指定民俗文化財 鈴連町下小竹精米製粉用水車保存修理工事報告書」より抜粋


竣工(小屋)

竣工(水車)

着工前

水害後