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草野家住宅座敷蔵保存修理工事 監理

大分県指定有形文化財 昭和60年3月29日
国指定重要文化財   平成21年12月8日
所在地:大分県日田市豆田町
所有者:草野義人
建築年代: 享保16年(1731)
構造・規模:土蔵造、桁行15.8m、梁間6.6m、二階建、切妻造、本瓦葺
修理期間:平成8年2月~平成12年3月

草野家住宅は大分県内で最古に属する町屋建築であり、意匠も優れ江戸時代の天領日田の代表的な建造物として当時の姿をよく残している。
座敷蔵は解体修理中に発見された瓦銘により、享保16年(1731)の建立と判明し、木材の蟻害と腐朽が著しく、軸部が北側へ傾斜し、梁の折損や基礎の歪みと相まって倒壊寸前の状態であった。屋根は瓦のズレが各所に見られ、雨漏りが生じていた。
全解体修理とし、豆田では類例の少ない18世紀前半の土蔵の姿を再現するため可能な限り建設当初の姿に復旧整備した。

「大分県指定有形文化財 草野家住宅座敷蔵他4棟保存修理工事報告書」より抜粋


竣工

竣工(内部)

着工前